1. TOP
  2. 返済で損をしないために!奨学金と教育ローンの違いとは?

返済で損をしないために!奨学金と教育ローンの違いとは?

2016/12/17 ローン・借金 奨学金 家計・節約 教育費
この記事は約 9 分で読めます。

子育て中の親が抱える大きな悩みの1つが「教育資金」です。子どもの学費のためにと学資保険や積み立て貯金をしていても、なかなか十分なお金が貯められないというご家庭は多いようですが、資金の不足を補いたいときは、奨学金や教育ローンという手段もあります。返済で損をしないために、それぞれの特徴と違いを知って計画的に活用していきましょう。

選ぶならどちら?奨学金と教育ローン

studying-951818_640
「奨学金」と「教育ローン」は子どもの学費を補うために借りられるお金です。それぞれ借り方や利息、返済方法などが違うので、用途に合わせて選ぶ必要があります。

どちらがお得と考えるよりは、ご家庭の状況によってそれぞれを組み合わせることで損失を抑えられます。借りたい時期や借りられる金額などを考えて、返済の負担が少ない方法を選んでいきましょう。


奨学金の特徴

奨学金とは経済的に困難で進学が難しい学生が借りられるお金です。学費や学生生活を補うために利用できます。奨学金の主な特徴は次のようになります。

主な支援機関:日本学生支援機関、民間育英団体など
借主(返済主):学生本人
種類:給付型、貸与型(無利子、有利子)
借入金額:月額3万円、5万円、8万円、10万円、12万円など
利息:在学中の発生はなし
申請条件:学業成績が平均水準以上で、経済的に困難な場合
返済方法:貸与終了後から分割で

奨学金の大きな特徴は借主が学生本人となることです。一般的に多く利用されている奨学金は「日本学生支援機関」のもので、無利子タイプと有利子タイプの貸与型を選ぶことができ、利用や継続には審査があります。貸与は入学後からスタートとなり、毎月指定の口座に決まった金額が振り込まれます。


奨学金のメリット・デメリット

奨学金を使うときに知っておきたいメリット・デメリットは次のようになります。

【メリット】
・金融機関から融資が受けられない家庭でも借りられる
・返済開始時期は学生が卒業してから
・無利子のものがある
・金利が比較的低い
・返済のない給付型もある

【デメリット】
・経済状況によって借りられない場合がある
・申請に手間がかかる
・一括ではお金を受け取れない
・返済は学生本人の負担になる

奨学金の支給基準は経済的に困難なことと、勉学に意欲的な姿勢を持っていることです。そのため、例え親がブラックリストに載るなどで融資が受けられない場合でも、審査にはほとんど影響しないようです。

さらに、自治体や企業が支給している奨学金は、返済のない給付型もあります。給付型タイプは卒業後に支援を受けた自治体や企業で働くなどの条件があるようです。

一方で、奨学金の返済は学生本人に請求が行われます。もし大学で月5万円を4年間借りた場合は240万円の返済金額になります。卒業後には利子を加え毎月1万円~2万円を、10年間以上支払わなければいけません。借りる金額が多い場合は、さらに長期的な返済期間となります。


教育ローンの特徴

love-1100255_640
奨学金に対して教育ローンは保護者が借りるお金です。奨学金と比べて審査が通りやすく、一括で支給されるため入学金などのまとまった支払いに利用できます。教育ローンの主な特徴は次のようになります。

主な支援機関:国の教育ローン(日本政策金融金庫)、銀行系教育ローンなど
借主(返済主):保護者
借入金額:国の場合350万円以内、民間の場合10万円~1,000万円くらい
利息:在学中も必要
申請条件:国の教育ローンの場合は収入条件あり
返済方法:借入日の翌月または翌々月から

教育ローンは学生の保護者が借主となります。教育ローンは支払い利息の少ない国が運営している「日本政策金融金庫」が最も利用されています。金利は2016年11月で年1.81%の固定金利となっています。返済期間は15年以内で学生が在学中は利息のみの支払もできます。申し込みはいつでも可能なので必要なときに借りられます。


教育ローンのメリット・デメリット

教育ローンを使うときに知っておきたいメリット・デメリットは次のようになります。

【メリット】
・いつでも自由に借りられる
・一括で振り込まれる
・国のローンを選んだ場合は金利が固定
・民間のローンは大きな金額を借りられる

【デメリット】
・国のローンには上限金額がある
・民間のローンは金利が高い
・返済がすぐに始まる
・元金据置返済が可能でも在学中から利息が発生する

教育ローンの大きなメリットはいつでも自由に借入申請ができ、必要なお金を一括で受け取れることです。国の教育ローンを借りた場合は金利が低くさらに固定なので、民間ローンよりもおすすめです。

一方、国のローンは350万円以内という上限があるため、多くの学費が必要になる場合は足りないこともあるようです。また、民間のローンは金利が高い場合があるため、借りるときには注意が必要です。


奨学金と教育ローンの違い

奨学金と教育ローンの大きな違いを日本学生支援機関と国の教育ローンで比べて見ると、次のようになります。

奨学金 国の教育ローン
借主 学生本人 学生の保護者
審査基準 学力・経済状況 経済状況
申請方法 学校を通じて毎年の春に いつでも
支給方法 入学後に月々定額で支給 申し込みから最短2週間後に一括支給
支給上限 最大500万円程度 350万円まで
利息 卒業後から 借りた翌日から
利率(2016年11月) 固定0.05%、見直し0.01% 固定1.81%

奨学金と教育ローンの最も大きな違いは、借主が学生か保護者かということです。奨学金の借主は学生本人なので、卒業後には直接学生に請求が行われます。借りる金額が多い場合は10年~20年間の返済期間になるため、その後の負担が大きくなると考えられます。

ただ、利率を比べると奨学金の方が圧倒的に低いため、同じ金額を借りるならば教育ローンよりも奨学金の方が返済金額が少なくなります。また、奨学金であれば在学中は利息が発生しないので、負担金を軽減したい場合でも有利です。


返済で損をしないためには

学費の返済で損をしないためには、まず奨学金で足りない資金を確保します。そして、それでも支払いが難しいというときに、教育ローンを借りると返済金額を最小限に抑えられます。

教育ローンを利用するときは、まとまった資金を借りられるため入学金などの初期費用にあてると良いですね。奨学金の支給は入学後の6月、7月あたりから振込みがスタートします。入学金や初期の授業料を支払わなければいけない時期は3月ごろなので、初期費用が足りないという場合は奨学金では間に合いません。そのため、入学するための支払いが困難なときは、教育ローンを利用することで対応ができます。

学費を借りたいときのおすすめ優先順位は、次のようになります。
1.無利子の奨学金
2.有利子の奨学金
3.国の教育ローン
4.民間の教育ローン

まずは、無利子の奨学金が申請できるかを、学校などに相談してみましょう。奨学金の審査に落ちた場合などに国の教育ローンを活用します。民間の教育ローンは利息が高い場合が多いので、借りるときは国の教育ローンでも補えないというときに利用するようにしてみてください。


入学時に受け取れる奨学金

door-1519216_640
通常の奨学金は定額支給になりますが、初年度に限り1回のみ特別に支給される「入学時特別増額貸与奨学金」と呼ばれる制度があります。

入学時特別増額貸与奨学金を申し込める対象者は、
・奨学金の申込者であること
・国の教育ローンの審査に落ちた場合
以上の条件が必要になります。

貸与される金額は10万円、20万円、30万円、40万円、50万円から選べます。入学時特別増額貸与奨学金も通常のものと同様に入学後に支給されるので、入学金や初期の授業料の支払にあてることはできませんが、まとまったお金が入るため学校生活の費用や後期の授業料分を確保できます。


奨学金を使って学費を積み立てる方法

奨学金は学生本人の口座に振り込まれるため、大学などの生活費に使ってしまったという方も多いようです。そのため、授業料として貯めたい場合は、家族で話し合って積み立て計画を立てることが大切です。授業料にあてるならば返済は親と協力して行う、学生が生活費として使った分は本人が返済を行うなど、借りる前にルールを決めると良いですよ。

奨学金で学費を積み立てるときは、1カ月あたりいくら貯めなければいけないかを考えてみましょう。4年制の文系大学に入学し、前期・後期それぞれ40万円ずつの授業料が必要だとします。半月分の奨学金を積み立ててそれぞれの授業料にあてる場合は、40万円÷6カ月=1カ月あたり約67,000円を貯めなければいけません。有利子の奨学金は3万円、5万円、8万円、10万円、12万円から金額を選べるので、返済時のことを考えながら借入額を決めていきましょう。

毎月5万円を借りて不足分の17,000円を家庭から補ったり、8万円を借りて余った13,000円は次回の学費の繰り越し積み立てにあてても良いですね。奨学金は毎年申請する必要があるので、繰り越し積み立てを行いその後の学費の支払に目途がつけば卒業前に借り入れをやめることもできます。

借入金が高額になるほど返済が長くなるので、できるだけ将来の負担が少ない借り方を取り入れてみてください。


奨学金と教育ローンを借りるときは計画的に

奨学金と教育ローンの大きな違いは、借り方と返済の方法です。奨学金は入学後からお金の振込みが始まるのでその後の学費の積み立てには向いていますが、入学金などのまとまった費用の支払にあてることはできません。入学時の費用を補いたいときは、一括振込みの教育ローンが使いやすいですね。

ただ、奨学金も教育ローンも返済しなければいけないお金です。特に教育ローンの場合は借りた翌月、翌々月から返済が始まるので、家計の大きな負担にならないよう借りるときには注意が必要です。どちらも事前に返済計画を立てて利用するようにしてくださいね。

子どもの学費はいくらかかる?教育資金の貯め方と目標金額

子供の教育費って結局いくらかかるの? みんなの平均値を大公開

老後資金に1億円!?理想のセカンドライフには平均いくら必要?

\ SNSでシェアしよう! /

マネーの神様 | 本物の投資家が教える 自分にあったお金を稼ぐ方法の注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

マネーの神様 | 本物の投資家が教える 自分にあったお金を稼ぐ方法の人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介

小野みさ代

小野みさ代

株式会社One's Brain 代表
【詳細はコチラ】
株式会社One's Brain 事業内容

この人が書いた記事

  • 申請しないと損!出産・育児でもらえる公的手当と給付金

  • 「年収1億円」の生活実態!1日に使えるお金は10万円以上

  • 共働き夫婦の家計が危ない!40代で陥りがちな教育費問題

  • 保険の生前贈与による相続対策は本当に有効か?

関連記事

  • 気になる神前式の費用は?所要時間や平均費用を徹底解説!

  • 一人暮らしの生活費の平均ってどのくらい?節約上手になる7つの方法

  • どちらがお得?ゆうちょ銀行の「定額貯金」と「定期貯金」の違い

  • 住宅購入時の頼みの綱!親からの援助と贈与税の優遇制度

  • 確実に貯金を殖やす!シンプルだけど最も効果的な3つの方法とは?

  • 住宅ローンの手数料で定率と定額はどう違う?メリットやデメリット