1. TOP
  2. 小さな会社で儲ける仕組みを考える

小さな会社で儲ける仕組みを考える

とある関東近県にドライブに出かけたときのこと、朝ご飯をまだ食べていなかったので、ふと見かけたコンビニに立ち寄りました。地方のコンビニにしては駐車場も広くなく、余り目立たない外観だったのが逆に印象的でした。そんなお店に入ったのは、ここでコンビニを逃したら、朝飯を食いはぐれるとの気持ちが働いたのでしょう。

普段はあまり利用することのない、大手製パン系列のコンビニだったのですが、中に入って驚きました。おにぎりもお弁当も、どう見てもお手製なのです。そして雑然とした棚にはなぜか名産のこけしまで売っています。

おこわタイプのおにぎりも作りたてなのかまだ暖かく、美味しかったのを覚えています。手作り感満載のコンビニ、個人的には嫌いじゃありませんが、きっと儲からないんだろうなと一瞬思いました。

もう少し看板を目立たせる、車を止めやすくするなど立ち寄りやすい雰囲気にして、フェーシングを整えたりといった工夫が必要な気がしますが、せっかくの手作り感が消えないようにバランスを取るのは難しそうですね。


儲かる仕組みを自分で考える


後で調べてみるとこの系列のコンビニ、もともとはパン屋の店主にメーカー側が頭を下げてコンビニに業態転換してもらったのが成りたちであるせいか、何せ本部の統制が緩く各店の自主性に任せているので有名なようです。同業他社の本部担当には信じられないレベル感と言われています。

一方で大手のコンビニは、膨大な出店実績をベースとした開店マニュアルに基づき、入り口や通路・レジといった店舗レイアウトから、カテゴリーごとのフェーシング、さらにレジ前にはついで買いの商品を配置するなど、細かいところまで本部が指導を行き届かせます。実によくできています。

店舗の開設だけではありません。接客や服装、入店から購買までの客の動線、死筋商品のデータ管理など、分単位のオペレーションが事細かにマニュアル化されています。


儲かる仕組みを考えた者だけが儲かる

もちろん出店に失敗もありますが、成功確率が高いのは間違いありません。つまり「儲かる仕組み」を大手コンビニチェーンが提供してくれるのです。当然、手足となって動くオーナーは、高いロイヤリティーや指導料を吸い上げられ、夜と昼となく働き続けるのです。
たとえ利益がオーナーに落ちるとしても、こんなガチガチに縛られながら仕事して、本当にやりがいを感じますか?個人的にはそうは思えません。

最初に取り上げたパンメーカー系列のコンビニでは、本部が「儲かる仕組み」を提供してくれるわけではありません。オーナー自らが考えるのです。その代わり、うまくはまればその儲けはオーナーの懐に入ってきます。まあ、うまくいくことはそんなに簡単ではなさそうですが。

今回は、小さな会社でも、大手企業に負けない「儲かる仕組み」作りについて、事例も含めて考えてみます。


セオリー通りの「儲かる仕組み」では競争に勝てない

さまざまな書籍やブログで、ビジネスで儲けるセオリーを紹介しています。

たとえば、以下のような手法です。

キャッシュを増やす
〇支払い条件を交渉してサイト(締め日から支払日までの期間)を延ばす、逆に売上代金は早めに回収する
〇ITを活用して売れ筋をつかみ、サプライヤーと情報を共有して在庫をギリギリまで減らす
〇法律で認められている税金の優遇制度を最大限活用する

経費を減らす
〇経費を、固定費(売上に連動しないコスト)と変動費(売上に連動するコスト)に分けて管理する
〇儲かる仕組みに関係ない、例えば事務作業などは極力外注化して固定費を増やさない
〇販売・事務・生産など、ムリムダムラをあぶり出し、能率を最大化してコストを絞る

売上を増やす
〇チラシ、マス広告、WEBなどを組み合わせて最も宣伝効果の高い販促を展開する
〇おもてなしの接客、例えば常連を〇〇様と名前で呼ぶ、店舗の外まで見送る等(個人的には癇に障りますが)
〇日々のさらに時間帯別の販売動向から、いつ何が売れるかを分析し、フェーシングに活かす

いかがでしょうか?どれも儲けるための基本中の基本です。経営者たるもの、最低でもこうした手法は理解し、自分の会社にも採り入れなければいけません。

ところが、これだけやっていては小さな会社は儲けることはできません。何故でしょうか?どんな商売をするにせよ、競争相手がいない世界はありません。ライバルだって同じ手法を実践しているのです。

とくに「儲けるための手法」は、全国に展開しているような企業の方が有利に働きます。こうした大企業では、販促を考える組織、事務の能率向上を図る組織など、専門機能を備えた部隊が効率的に分業しています。これが規模の経済性です。小さな会社で太刀打ちは厳しいのです。


小さな会社が守るべき「儲ける仕組み」の基本


では、小さな会社が太刀打ちできる儲ける仕組みの基本は何でしょうか?
それは、「会社の限られた人や金を使って、世の中が求める高い付加価値を提供する」です。「それだけ?」それだけです。シンプルに考えましょう。

お客に買ってもらう値段は、かかったコストとは関係ありません。お客が「それだけ払う付加価値がこの商品にはある」と思わせることが出来れば買ってもらえるのです。スイス製の時計などはその極みでしょう。

では付加価値とは何でしょうか?ビジネス書には「競合とは差別化された、独自性・優位性の高い商品・サービス」を指すんだそうです。なんだか、わからないような、わかるような話です。


-「時間」が付加価値

何もごちゃごちゃ機能がいっぱいついた電気製品や、ホテルでよくあるホスピタリティーが差別化されているとは思えません。

例えば、最近はやりの立ち飲み屋さん、つまみもケースからお客さんが勝手に取るというシステムで、人手もかかりません。また店員の動線も必要ないので店舗も小さく設計できます。お客さんも長居をしないので、お店の回転も速いのです。

では、ここでは、はどんな付加価値を提供しているのでしょうか?単に安いからだけですか?実は「長居をしない」のがお客さんにとっての付加価値なのです。「パッと飲んで早く帰る」が、最近のサラリーマンにマッチしているのです。たまに話が白熱しても、立っていて疲れてきて、頃合いがよいころにお開きです。

つまり立ち飲み屋さんは、狭い店と少ない店員で、値段だけでなく「時間」という付加価値を世のサラリーマンに提供しているのです。


-みんながママに会いに来る

いわゆるチェーン居酒屋、メニューの豊富さや値段の安さを武器に成長してきましたが、ここのところ元気がありません。むしろ、串焼き・焼き鳥・おでんといった特定のカテゴリーに絞ったお店が人気を集めています。

そして、ネオン街で根強く生き残っているのが「スナック」です。中が見えない入りづらい入り口、狭い店内、対して美味しいものが出てくるわけでもありません。働いてる女の子も年は30前後、「まあまあかな」といったレベルです。

それでも常連は、ママに会いにやってくるのです。唄うだけならカラオケボックスで充分なはずですが、みんなふれあいを求めてやってくるのです。



 

人の行く裏に道あり花の山


桜の名所に前の晩からゴザを敷いて場所取り、花見ならそれも良いでしょう。しかし商売はそれでは儲かりません。人がひしめき合ってところで、同じように競争しているだけでは、力の強い企業に勝てません。

他人が目もくれない裏道を巡り、花の山を探り当てるのです。それが小さい会社の「儲ける仕組み」、しゃれた言葉でいえばビジネスモデルです。

ではどこに「花の山」があるのでしょうか?その前に、あなたは大手企業が提供する商品やサービスに満足していますか?

ファミレスに行けばマニュアル化されたサービスを受けられ、品質面で何の問題も無いそれなりに美味しい食事がいただけます。普段はそれで充分という人も多いでしょう。でも、もっと驚いたり、感動したり、刺激を受けたりしたくありませんか?


-人は意外性を求めている

プライベートで良く行く焼き鳥屋さん、いつも混んでいます。4人テーブルに5人掛けで、通路に少しはみ出して座ったりすることもあります。バラバラにたのむと不愛想に「まとめて頼んでよ」と怒られます。同じものばかり頼むと、また怒られます。杓子定規の「おもてなし」がここにはありませんが、お客が途絶えることはありません。

バラエティー番組で、汚い店を訪ねるコーナーをやっていました。看板も日に焼け営業しているかどうかもわからない、換気扇は油でギトギト、でもそこの店の水餃子、皮はモチモチ、中から肉汁があふれ出します。

なぜこうした番組が受けるのでしょうか?もしかすると、画一的に品質が維持されたサービスや商品に辟易しているのかもしれません。


-キーワードは「非日常」「サプライズ」「キワモノ」


テレビで観戦するメジャーなスポーツといえば、何を思い浮かべますか?野球、サッカー、フィギュアスケートといったところが人気です。最近は大相撲も人気が復活してますね。錦織圭の活躍でテニス人気も盛り上がりつつあります。

プロレスはどうですか?昔はゴールデンタイムでも流れていましたが、最近は話をあまり聞きません。ところが長いこと低迷していたプロレスの世界、最近は復活しているのです。

一時は売り上げが1/3まで落ち込んだプロレスの経営に乗り出したのが、なんと子供向けの「バトルカード」で成功した会社です。

所属選手を若返らせ、メインイベンターとして育て上げる、選手にブログやツイッターを奨励する、電車の中吊りで「プロレスが流行っている感」を演出する、スタッフにもファンサービスを徹底させる、こうした手法が当たり、最近では、熱狂的な愛好家だけでなく、「プ女子」と呼ばれる女性ファンも急増しています。

「大勢の人が好きなものは嫌い」というひねくれ者が、世の中に少なからずいます(私もその一人ですが)。プロレスは、人気のスポーツに飽き足らない「ひねくれ者」を掘り起こせたことでV字回復を果たしたのです。


最後に-好きなことをビジネスにする

それでも、競争相手が気づいていない付加価値を見つけることは生易しいことではありません。秘訣は何かといえば、好奇心です。お客さんは何に不満を持っているのか、求めていることは何なのか、考えるバネは「好奇心」なのです。

「好きなこと」なら自然と関心が向き、好奇心が湧いてきます。だから「好きなこと」をビジネスにするのが「儲ける仕組み」を作り上げる一番の早道なのです。もちろん最初からうまくいくとは限りません。試行錯誤を繰り返して成功をつかみ取りましょう。


20代で年収1000万円を稼ぐのは可能? 目指せる仕事や方法まとめ

独立開業の方法を知りたいあなたへ!起業の成功率を上げる8つのポイント

費用はどうなの?オール電化導入のメリットとデメリット


\ SNSでシェアしよう! /

マネーの神様 | 本物の投資家が教える 自分にあったお金を稼ぐ方法の注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

マネーの神様 | 本物の投資家が教える 自分にあったお金を稼ぐ方法の人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介

by マネーの神様編集部

by マネーの神様編集部

ファイナンシャルプランナー、不動産投資家、起業家、トレーダー、ネットビジネス会社経営者、行政書士等が集まる、ちょっと不思議で多くの面白い情報が飛び交う編集部です。

この人が書いた記事

  • お金持ちの考え方と行動の法則は何が違うのか?

  • 働かないでお金を生み出す!不労所得を簡単に稼ぐ方法を考える

  • 貯金ができないのはなぜ!?お金を貯めるのが難しい3つの理由

  • 小資本で起業する方法は?起業の仕方を学んで独立開業!

関連記事

  • 個人投資家はどうやって稼ぐ?年収はどのくらいなの?そんな疑問を解決!

  • 憧れの年収1000万円を稼ぐ男性!結婚生活は幸せか?

  • 個人事業主・法人って何が違うの?起業した後にどちらを選ぶ?

  • 夏ボーナス間近!2017年の支給時期と20代の平均額

  • サラリーマンが副業でばれないようにする方法と確定申告

  • 顧問契約の費用対効果は?税理士の秘密を洗い出す!