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通貨を超える通貨ビットコインとは?その仕組みをわかりやすく検証

2017/08/27 投資・トレード
この記事は約 9 分で読めます。

あなたは、ビットコインを知っていますか?ちなみに、97%超が「名前を聞いたことがある」そうです。「それなりに内容を理解している」も、4割前後はいるそうです。

これは、思った以上に高い数字です。今回は、「名前しか知らない」6割のみなさんと一緒に、ビットコインの仕組みをわかりやすく検証していきたいと思います。このコラムを通じて、少しでも「それなりに理解している」4割に近付くことが出来れば嬉しいです。

ただし、仕組みを淡々と説明するだけでは面白くありません。ビットコインに関する気になる情報も取り上げ、「それなりに知ってる」4割のみなさんにも、新たな気付きやビットコインの面白さを実感してほしいと考えています。


なんだか怪しいビットコイン-その実体は決済手段


ビットコインは、「サイバー空間上に存在する仮想通貨」と定義されています。世間一般での常識では、銅やニッケルといった金属でできている実物が貨幣であり、「仮想通貨」と言われた時点で怪しさが漂います。

見方を変えると、ネットバンキングに近いのかもしれません。ビットコインはネット上でやり取りをしたり、商品の売買に使ったりすることもできます。円やドルと同じようにBTCという通貨単位を持っています。個人の保有残高はサイバー空間上で管理され、円やドルといった通貨と交換もできます。

何か品物を購入する場合には、買主は売主にビットコインをWEB上で送金します。そうすると、ビットコインの残高が買主から売主に移動します。そう考えると、ビットコインは一種の決済手段です。


-オンラインゲームのWEBコインと何が違うのか

(オンラインゲームの仮想通貨とは)
今までも、オンラインゲーム上では仮想通貨が流通していました。この仮想通貨を使えば、武器などのアイテムをゲーム内の売店で購入できます。プレイヤー間でアイテムのやり取りに使われるケースもあります。ただしこの貨幣が通用するのはあくまでゲーム上だけで、換金することはできません。

ちなみに、プレイヤー間で現金を通じてアイテムを交換することは、多くのサイトが禁止しています。

この現金取引は一時RMT(リアル・マネー・トレード)ともてはやされ、より能力の強いキャラクターを作り出し、荒稼ぎするプレイヤーも現れました。一方で、詐欺まがいのトラブルも横行し、ゲーム運営者にアカウントを削除される事例も相次ぎました。

こうしたオンラインゲームだけでなく、ショッピングサイトでもサイト内だけで使うことのできるポイントやギフト券を発行しています。こうしたギフト券は、ネット上で他人にプレゼントもできます。

(ビットコインは世の中に広まることを目指している)
こうした仮想通貨やポイント・ギフト券と、ビットコインは何が違うのでしょうか。例えばポイント・ギフト券は、サイト内にお客を囲い込むことをそのねらいとしています。何かの得点でポイントがついても、使えるのはあくまでサイト内だけです。つまりサイトの中でグルグルお金が回っているだけなのです。

一方、ビットコインは、特定のサイトといった話でなく、世の中に広く流通させることを理念としています。現時点では、ビットコインが使えるサイトやショップはまだまだ限られていますが、最終的には貨幣と同じようにどこでも通用する貨幣として成長することを目指しているのです。

ベルリンの壁が破壊されてから30年近くが経過しました。それでも私たちが暮らすこの世界は、世界各国が作る「貨幣制度」という見えない壁に遮られています。ビットコインの理念は、利便性の高いこの仮想通貨を世界中に広め、経済活動の足を引っ張っているこの壁を突き破ることにあります。

それでは、ビットコインが突き破ろうとしているのは、どのような壁なのでしょうか。まずは貨幣の成り立ちからルーツをたどってみます。

その上で、貨幣の役割は何か、現状の貨幣が抱えている課題は何か、ビットコインが解決策を提示できるのかについて検証します。


そもそも貨幣とは何か-貨幣は何から生まれたか

(自給自足と物々交換)
元日本兵横井庄一さんや小野田寛郎 さんは、終戦を知らされずに、戦地(グアムやフィリピン)のジャングルの中で暮らしていました。戦後30年のころまでは、こうした元日本兵がたくさんいたのです。彼らの生活は自給自足で、野生動物や野草を採っていたと言われています。

イギリスの小説家ダニエル・デフォー「ロビンソン漂流記」の主人公ロビンソン・クルーソーも、無人島に流れ着き一人で生き延びます(途中から従者フライデーが登場しますが)。当然貨幣は必要ありません。

人類は農耕や遊牧で集団生活を始めるとすぐ物々交換を始めます。そうは言っても物々交換は何かと不便です。例えば死んだ牛を運搬するのは大変です。肉や魚はいつまでも保存することができません。交換比率はいつも相談のうえ決めなければならず、力関係で左右もされます。

(貨幣の普及)
そこで人類は、交換を媒介する「貨幣」を産みだします。本格的な貨幣が生まれる前、石器時代にも、矢じり・貴金属・貴石など貨幣の代用として使っていたことが、遺跡発掘などで明らかになっています。

既に紀元前17世紀には、中国の殷王朝が貝貨(タカラガイ)を使っていました。こうした貨幣は実用的な面だけでなく、例えばタカラガイは豊作・繁栄・多産・富などの象徴的な意味合いも兼ね備え、中国だけでなく、アフリカ・アジア全域など広い地域から出土しています。

かつての貨幣は、国家や王朝だけが発行し、支配地域内だけで流通していたと考えがちですが、海外貿易用に幅広く使われる通貨も発行されていました。その代表がギリシャのドラクマです。

その他、伊勢神宮の所領周辺だけで使われる紙幣「山田羽書」も流通していました。中国では、銭庄(一種の金融機関)が、銭票と呼ばれる貨幣を、独自に発行していました。

そう考えると、ビットコインは現代版「ドラクマ」はたまた「銭票」なのかもしれません。


-貴金属と交換できる紙幣


やがて、ほとんどの貨幣は金・銀・銅といった貴金属で出来た硬貨で作られるようになります。

こうした硬貨は、例えば一両小判なら、一両の交換価値がありました。例えば有名な慶長小判は、重さ四匁七分六厘(17.76グラム)、金含有率86.28%・銀含有率13.20%と定められており、一両は含まれている金・銀と等しい価値があるものとされていたのです。

やがて産業革命がおこり、経済が成長してくると貨幣に充てるだけの貴金属が不足しています。そこで国は、いつでも貴金属(金または銀)と交換できる紙幣を発行し、貨幣の流通量を増やします。これが本位制度です。交換できる紙幣を兌換紙幣と呼びます。


-政府が1万円と認めているから1万円

本位制は紆余曲折を経ながら50年ほど前までは生きながらえました。しかし、ベトナム戦費に苦しむニクソン政権が金の兌換を停止し、本位制は終わりを告げます。

今の世の中で流通している紙幣は「不換紙幣」です。例えば1万円札は、日本政府が1万円の価値があると認めているから1万円札なのです。もし日本という国が破綻したら、1万円札はただの印刷された紙切れです。最近は技巧が施されていますが、それでも1万円の価値は無いでしょう。

笑い話ではありません。第一次大戦後のドイツでは、戦争に負けた結果賠償金が払えなくなり、激しいハイパーインフレに見舞われます。最終的に物価は900億倍にまで上昇し、人々は紙幣を焚火に使ったと言われています。

日本にも例があります。かつて日本軍が発行し占領地域内で流通させていた「軍票」は、日本が負け、日本軍が消滅すると同時にただの紙切れに変わったのです。

戦争に負けると、日本政府は借金を返せなくなりました。そこで政府は、預金を封鎖してうえで、流通していた「旧円」の流通を停止し、「新円」の発行を強行しました。こうして政府は莫大な借金をチャラにしたのです。


-がんじがらめの通貨管理制度

USドルはアメリカFRB(連邦準備銀行)、日本円は日本銀行、中国元は中国人民銀行といった具合に、各国通貨はそれぞれの国の中央銀行が管理し、その供給量を調節しています。この仕組みは通貨管理制度と呼ばれ、そうした意味では、統一通貨ユーロもヨーロッパ中央銀行の管理のもとに置かれている点で変わりはありません。

供給量をコントロールするために、中央銀行は海外への送金規制を始め、通貨取引にさまざまな足枷を嵌めることができます。中央銀行は通貨管理に強い権限を持っているので、都市銀行・地方銀行などの金融機関に対しても監督・指導できる立場にあります。

通貨の交換にも様々な規制が設けられています。為替取引ができるのは免許を持っている金融機関に限られ、企業や個人が外貨に交換しようとするときは高い手数料を払わなければなりません。

ビットコインはこうしたがんじがらめの仕組みに風穴を空けられるでしょうか。


ビットコインの仕組み-誰が管理しているのか

ビットコインは、誰かがその発行や流通を管理しているわけではありません。その点が一般的な通貨と全く異なります。

例えば日本国内には、いくつかのビットコイン業者が運営する取引所(ビットフライヤー・ビットバンク)などが設立され、手数料を払ってビットコインを売買できます。

それぞれの取引所は銀行口座のようなもので、購入したビットコインを預けてサイバー上で残高が持てるようになっています。

ビットコインはブロックチェーンと呼ばれるサイバー上の仕組みで取引を記録します。この取引記録に協力した融資にはビットコインが発行される仕組みで、これをマイニングと呼びます。決して無限に発行されるわけではなく、その上限は2040年までに2100万BTUとされています。


-ビットコインのメリット


ビットコインは、国家が管理しないサイバー上の仮想の決済手段です。ビットコインを活用すれば、海外との取引でも、面倒な送金や為替手続きに煩わされることも無く、相手と直接決済することができます。その上、送金や為替にかかる手数料も、無料か極めて低額です。

もしビットコインが広まれば、海外はもちろん、国内での決済手段のスピード化・低コスト化が実現し、経済の活性化に寄与するものと期待されています。


最後に-これからビットコインはひろまるか

アメリカは常に貿易赤字を抱えているうえに、政府の財政支出も赤字です。それでも世界中からお金が集まり、世界一の消費大国であり続けられるのは、世界の基軸通貨がドルだからです。EUの統一通貨であるユーロも、ドルにとってかわることはできませんでした(イギリスはポンドのままでしたし)。

一方のビットコイン、実際に使ったことがある人はまだ10%未満です。決済手段として受け付けている企業やショッピングサイトもまだ少数です。

一方でセキュリティー上の課題はほぼ解決に向かっています。近い将来ビットコインは、ドルを中心とした通貨管理制度に風穴を空けられるかもしれません。もっと普及を図ることが、ビットコインの最大の課題です。


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ライター紹介

by マネーの神様編集部

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ファイナンシャルプランナー、不動産投資家、起業家、トレーダー、ネットビジネス会社経営者、行政書士等が集まる、ちょっと不思議で多くの面白い情報が飛び交う編集部です。

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