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個人事業主の屋号は必要?名称のつけ方とメリット

2017/08/31 稼ぐ・副業 起業・個人事業主
この記事は約 9 分で読めます。

個人事業主として開業する場合は、税務署に開業届を提出します。開業届には事業所の住所や事業内容の他に「屋号」を記載するスペースがあります。個人名で事業を行う場合は必ずしも屋号は必要ではありませんが、事務所を構えたり、ショップの運営をしていきたいときはぜひ記載しておきたい項目です。そこで個人事業主における屋号のつけ方とメリットを見ていきましょう。


個人事業の屋号とは?


個人事業主における屋号とは、法人で言うと会社名にあたるものになります。屋号は事業内容をイメージしやすいように、○○商店や○○不動産、事業所○○などの名称をつけることが一般的です。

屋号は必ずしもつけなくてはならないものではなく、なくても開業はできます。また、名称の変更はいつでも可能で、変更時の届け等は特別に必要ありません。確定申告をする際に記入欄に新たな屋号を書くことで、変更したことを税務署に知らせることができます。

最近はフリーランスとして開業する方が多くいます。フリーランスは基本的に個人名で活動をしますが、屋号をつけることで信用性も上がるために後からつけ加えるというケースもあります。


個人事業主に屋号は必要なのか

屋号の有無は開業時に選べますが、個人事業主として今後幅広く活動をしていきたいときは屋号をつけることをおすすめします。

作家のように個人名で活動したいという場合は必要ありませんが、事業に使う事務所を持つ、従業員を雇う、事業用の口座を開設するなどのように、今後法人化を視野に入れて運営をしていきたいときは社会的信用を得るためにも準備をしておきましょう。屋号をつけることで顧客との取引や従業員の雇用がスムーズになります。

ちなみに、個人事業主の屋号は、法的には特別な権限はありません。そのため、いつでも自由に変更ができます。法的な権限が欲しいときは「商号登記」が必要になります。商号登記は法務局で行えるので、将来的に事業を拡大していきたい場合は登録も一緒に行うと良いでしょう。

商号登記は登録に3万円の費用が必要になります。また、管轄されている地域に同じ名称の同業者がいる場合は、登録することができません。そのため、屋号を決めるときは事前に調査をすると同時に、重複した場合を考えていくつか候補をピックアップしておくと安心です。

屋号を商号登記すると、個人名ではなく屋号で銀行口座を開設できるようになります。ネットバンクやゆうちょ銀行では個人名+屋号でも口座を開設できますが、店舗型の銀行を利用したいときは商号が必要です。長期的に会社を成長させていきたいという方は、屋号をつけて商号登記の手続きを行うようにしましょう。


屋号のつけ方

屋号をつけるときは基本的には自由ですが、いくつかの決まりとポイントをおさえて考えていきます。

・株式会社、法人、コーポレーション、銀行のような表現は使用できない
・商標登録されているものは使用できない
・既存の会社と同じ名称は避ける(有名ブランドと同一名は避ける)
・覚えやすいものを選ぶ
・事業内容がわかりやすいようなキャッチコピーにする

屋号は法人で使われている「株式会社○○」や「○○Inc.」、「○○銀行」などのものは使用できません。法人と個人事業主を区別するために、適切な屋号を考えるようにしましょう。

また、商標登録されている名称や有名ブランドを連想できる名称、既存の会社と同じ名称は避けたほうが賢明です。屋号には法律的な拘束力はありませんが、商標登録や商号登記には法律的な権限を持ちます。何かあった際にトラブルになることもあるので注意が必要です。

全く同じでなくても、似通った名称は勘違いを引き起こしてしまう可能性があります。取引先や顧客に勘違いされやすい名称は、事業の信用問題にもつながります。マネをしていると思われてしまってはビジネスチャンスも逃がしかねないので、しっかり調査することが大切です。

屋号を考えるときはいくつか候補が出たら、インターネットで名称を検索して同じ名称を使っている会社がないかチェックをしてみましょう。会社名や商品名がヒットするようであれば見直しが必要です。また、商標は特許電子図書館で調べられ、商号は法務局で調査してもらえるので合わせて利用してみてください。

競合と差別化をはかるためにも、独自の屋号を考えていきましょう。


屋号のメリット


屋号はつけないという選択肢もありますが、個人名のみで活動するよりもメリットが多くあります。


社会から信用されやすい

屋号は個人事業主のイメージを確立させるものでもあるので、「個人名+屋号」で活動した方が社会的な信用を得やすくなります。さらに、屋号に地域名を加える、事業内容がひと目でわかるような工夫を取り入れることで、イメージアップにつなげられます。

屋号は名刺や契約書などの書類、メール、広告などに記載します。そのため、どのような事業を行っているのか、主なサービス内容は何かを伝えられるように、覚えやすく親しみやすい名称を意識して考えていきましょう。

また、屋号はアルファベットにしても良いですが、幅広い活動を目指すのであればカタカナや漢字の名称がおすすめです。読みやすい名称にすることでターゲット層も広がりやすくなります。


従業員を雇いやすい

自分だけで活動を続けていくのであれば問題はありませんが、事業拡大のために人手を確保する場合は従業員の雇用が必要になります。

求人広告を出すときは、個人名よりも屋号があった方が有利です。雇用される立場から考えても個人で募集しているところよりも、会社名で募集しているところの方が安心して働けます。

ある程度の応募数を確保しなければ、欲しい人材を見つけることはできません。従業員の雇用を考えている場合は、必ず屋号をつけるようにしましょう。


屋号のイメージでビジネスが成功

屋号は個人事業主のイメージをつくるものなので、ビジネス成功につながる役割にもあたります。

例えば、コーヒーを販売するスターバックスやタリーズ、ボスやジョージアなど、ヒットしているものにはどれも濁音がついています。コーヒーを売りたいなら濁音をつける。このように名称ひとつで販売促進につなげられるのです。

屋号決めで悩んだときは売るための名称を選ぶことや、運気が上がるように画数にこだわっても良いでしょう。

5、7、8、9、15、17画の数は大吉や吉を表していると言われています。セブンイレブンや楽天などの大企業もこの画数になっています。

売るための言葉や画数によってビジネスが必ず成功するというわけではありませんが、全く関係がないとも言い切れません。屋号決めの際はぜひ活用してみてください。


屋号の取得について


屋号は複数取得することもできます。事業内容ごとに屋号を分けて帳簿を管理したいというときに取り入れられている方法です。

2種類以上の屋号の取得はできますが、帳簿を分けた場合でも確定申告は個人名で提示します。個人事業主で2つ以上の屋号を使い分けている場合、申告はまとめて行うようにしましょう。

反対に1つの屋号で複数の事業を運営することも可能です。その場合は幅広い事業に対応できるように、柔軟な名称をつけてみてください。

また、夫婦それぞれが個人事業主となって開業するケースもあります。この場合に同一住所、同一連絡先を指定しているときは、屋号を別にすることをおすすめします。同じ事務所で同一屋号にしてしまうと、税務署から二重帳簿だと思われてしまうこともあるのです。

誤解を招かないために、夫婦それぞれ別屋号で個人事業主として活動していきましょう。


印鑑の種類と作り方

開業と同時に準備しておきたいものが事業用の印鑑です。印鑑はすぐに必要なものというわけではありませんが、契約書や請求書、銀行口座の開設などの際に必要になります。


主な印鑑の種類

丸印:直径1cm~3cm以内で一般的に18mm。二重円で外側に屋号、内側に事業主の氏名があるもの。
角印:一般的に21mm~24m。屋号を彫ったもの。
銀行印:一般的に16.5mmの円形のもの。
認印:事業用には径の大きめなものがおすすめ。
ゴム印:住所と屋号、事業主の氏名を彫ったもの。

一般的によく使うものは認印や丸印、角印となります。丸印は契約書に、角印は契約書、見積書、請求書、領収書に利用します。開業届の印鑑欄には特別な指定はないので認印を使用します。

家庭用でよく使われているインク浸透印であるシャチハタは、公的な文書では使用しません。そのため、事業で使うものには必ず認印などの印鑑を準備しましょう。


印鑑の作り方

屋号を決めるときは印鑑作成時のことも考慮しておきます。印鑑を作るとき、屋号の文字数によってバランスが悪く見えることもあります。文字数が長すぎると見栄えのしない印鑑になってしまうことも。

印鑑作成の文字数ははんこ屋によって異なりますが、角印は8文字×8行の64文字、丸印の屋号は18文字くらいまでを目安にしてみてください。屋号が長い場合は作成時に相談することで対応してもらえる場合もあります。事業用印鑑は文具店やはんこ屋などで作れるので、まずは問い合わせてみると良いですね。

ちなみに、個人事業から法人になるときは社印を作ることになります。個人事業の開業とは異なり、法務局に社印の登録が必要になることを知っておきましょう。


屋号をつけて個人事業主に


個人事業主として開業するときは、事業の発展につながるような屋号をつけたいですね。自由に変更は可能ですが、その都度取引先や顧客に通達する必要もあるので、できれば開業時にじっくり考えて長期的に使える名称に決めると良いでしょう。

屋号は事業の顔です。第一印象で信用を得られると、その後の活動がスムーズになります。地域に愛される会社を創りたい、幅広いユーザーに選ばれる商品を提供したいなど、想いを込めた名前を考えてみてください。

ただ、開業するために重要なことは屋号だけではありません。個人事業主として成功するためには、将来を見据えたビジョンと明確なプランが必要です。名前だけにとらわれずに事業の発展に努めていきましょう。


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ライター紹介

by マネーの神様編集部

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ファイナンシャルプランナー、不動産投資家、起業家、トレーダー、ネットビジネス会社経営者、行政書士等が集まる、ちょっと不思議で多くの面白い情報が飛び交う編集部です。

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