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短期投資と長期投資 考え方の違いとミックス打法!

「投資はリスク分散が基本、株式や海外資産のような値動きの激しい資産だけではなく、預金や国債といった安全資産にも配分すること」

「短期的な回転売買を繰り返しても、素人は痛い目を見るだけ。正攻法は長期投資」

「必ず自己資金の中で運用すること。信用売買やレバレッジは取り返しのつかない悲劇を招く」

「はじめての株式投資」などその手のハウツー本には、大抵こんな類いの「投資の鉄則」がもっともらしく書かれています。

「危ない橋を渡らず、まじめにコツコツと積み立てた人には、必ず幸せが訪れます」ということですが、本当でしょうか?そして誰にでも当てはまることでしょうか?


長期投資-長期投資にはメリットがある


「株は短期的には下落することもあるが、長期的には必ず上昇するので、短期で売買を繰り返さず、ずっと持ち続けていれば必ず利益が出る」、これが長期投資を奨める理論です。

もう一つは世界的な金余りの影響です。「世界的な金融緩和の影響で、資金が実体経済に向かわず投機マネーに流れ込み、結果として株価は上がり続ける」と言われています。

この法則は、過去の事実から証明されています。ある国の株価上昇率とその国の経済成長率との関係を調べた調査によると、両者には一定の相関関係にあり、なおかつ株価上昇率の方が上回っています。

例えばニューヨークダウ平均株価、1980年代は1000円前後から現在20000円を超える水準で、この間に20倍に上昇しています。この間に、名目GDPは7倍近くに増加しています。つまり株価上昇は経済成長を反映し、なおかつこれを上回っているのです。

こうしたトレンドが今後も続くと仮定すれば、長期投資のメリットに疑いの余地はありません。


-投資を分散しておかないと危険

「株価は経済成長を上回る勢いで上昇する」と言っても、あくまでそれは平均の話です。特定の銘柄をずっと長期に持ち続けているのはリスクが高すぎます。ニューヨークダウ平均が上昇していると言っても、例えば百貨店やスーパーマーケット関連株は、ネット通販の波をもろにかぶった業績悪化で、株価はどこも低迷しています。

もっと言えば、特定の国に投資を集中させず、株式以外の債券やREIT(不動産投資信託)などに資産配分しておくのも、長期投資の鉄則です。

もう一つの分散は、購入時期の分散です。一時に大量に購入すると、うまく予測が当たれば大儲けできますが、高値掴みをしたら大損してしまいます。

こうしたリスクを分散するには、コツコツと毎月定額を投資するに限ります。定額なら、高値の時には購入量が減り、安値の時には逆に増えるので、結果的には安い価格で株式を購入できるのです。これをドルコスト平均法と呼びます。


-お金持ちだからこそできる長期投資

例えばREITの分配金利回りは、平均で3-4%と言われています。10億円のREITを所有していれば、年間3000万円以上の収益です。それだけで充分暮らしていけるでしょう。こうしたお金持ちにとっては、長期投資は正しい選択肢です。

資産1億円としたら、入ってくるのは300-400万円、老後の足しにはなるぐらいの金額です。ただし贅沢はできません。

100万円だとしたら年間3-4万円です。それでも無いよりはマシでしょう。久兵衛に1回行ったら終りですね。

あまりにも悲しすぎます。それなら、100万円を元手に勝負した方が楽しいと思いませんか?つまり「貧乏人には短期投資が似合う」のです。


短期投資-貧乏人は勝負に出て種銭を作る


それでは貧乏人はどうすれば良いでしょうか?100万円しか資金が無ければ、まずは短期勝負で300万ぐらいには増やしたいところです。

そのためには、1銘柄への集中投資、回転売買、信用取引・レバレッジといった「投資の鉄則」に反した手法も、状況によって駆使しなければなりません

例えば、上場投資信託(ETF)の日経平均レバレッジのように、通常の値動きの倍動く、つまり日経平均が15%上昇すれば30%上がる、逆に15%下がれば30%下がるような銘柄もあります。さらに信用取引を活用すれば、さらに利幅を大きくすることができます。


-時間とコストがネックのデイトレ

ここで取り上げる短期投資とは、1年以内、1か月とか3か月サイクルでの投資サイクルを想定しています。

では毎日のように売買するデイトレはどうなのでしょう?デイトレは、株式市場の寄り付き(午前9時)から大引け(午後3時)までの間に売り買いを完了し、翌日に持ち越さない取引です。

国内市場が閉まっている夜間に海外で事件が起きて株価が急変することはよくあり、デイトレはこの変動リスクを回避できるので、個人投資家の間でも人気です。

始めるのは構いませんが、大きなネック2つを忘れてはいけません。

(時間)
デイトレは、取引時間中の僅かな値動きで利ザヤを抜く投資法です。

テレビ番組などで、狭い部屋に何種類ものモニターを置いてにらめっこしているデイトレーダーの姿を観たことありませんか?

マルチモニターといって、いくつもの画面を使って銘柄の動きや関連ニュース(決算発表・プレスリリース・経済指標などの公表)をウオッチし、僅かな値動きを見逃さず売買注文を入れるのです。

つまり、日中仕事をすべき時間にデイトレに没頭していなければならないのです。もちろんデイトレを本業とするつもりなら別ですが、仕事かデイトレかいずれかを選ばないといけないという点では明らかなリスクです。

本来ならば仕事を通じてスキルを積み、人間的にも成長する時間を、すべてデイトレに奪われてしまうのです。これって果たしてどうなのでしょうか。

社会人としてビジネスやプライベートで豊かな生活を送りつつ、すき間の時間で投資を楽しむ、これがあるべき姿とは思いますが、みなさんはいかがですか?

(コスト)
一日の売買を100万円とすると、一日定額の手数料は安くて600円といったところです。年間240日動かすと14万円かかります。率にすると年間14%です。つまり14%を上回る売買益を稼がなければ、プラスにはならないのです。

株価の上昇局面・下落局面は毎日のように目まぐるしく変わるものでもありません。値下がりした銘柄を持ち続ける「塩漬け」には反対ですが、毎日の細かい値動きに翻弄されるのではなく、上昇トレンドに乗って稼いだ方がコスト面でも得策と言えます。


-まだはもうなり、もうはまだなり

それでも、デイトレの考え方には学ぶべき点が多いのも確かです。1つは、翌日に持ち越さず値下がりリスクをカバーする点です。

上昇トレンドは1日で終わるわけではなく、毎日ポジションを清算するのはやりすぎではないかとは思います。ただし、上昇・下落の局面を無視して、いつまでも持ち続けるのもどうでしょうか?

株式相場には「まだはもうなり」の格言があります。つまり「まだ上がる」と誰もが思っている上昇局面がピークに達する前に売り、取引を手じまいするのです。

逆に「もう上がらない」とみんなが思っている銘柄が、もう一段の上昇を続けることがよくあります。これを「もうはまだなり」と呼んでいます。

「見切り千両」という格言もあります。株価がピークを過ぎ、下降局面に移ったら、「もしかしたら持ち直すかもしれない」などと考えたりせず、すかさず手放すことです。そうすれば、値下がりによる傷跡をできるだけ小さくすることができるのです。

つまり、上昇トレンドの終わりを自分なりの相場観で見極め、ピークに近いところで売る、これが短期売買の醍醐味の1つです。


-人のゆく裏に道あり山桜

少し前ですが、「マネーショート 世紀の大逆転(現代 The Big Short)という映画をご記憶でしょうか?リーマンショックのあおりを受け、殆どの投資家が大損を出していた中で、巨額の富を獲得したヘッジファンドの物語です。むしろリーマンショックを引き起こした元凶とも呼ばれる集団です。

道義的にも許せないと感じる方は多いでしょうが、なぜこの映画がある種の共感を呼んだのでしょうか?それは「逆張り」の醍醐味です。

当時は、米国住宅市場は一貫して上昇していました。サブプライムローンと呼ばれる中低所得者向けの住宅ローンを担保とした一種の金融商品CDS(クレジットデフォルトスワップ)が人気を博していました。人気の秘密は高利回りです。誰もCDSの崩落など夢にも思いませんでした。

そんな中で主人公たちは空売りを仕掛けたのです。まさに逆張りです。その結末は凄まじく、ベアー・スターンズやリーマンブラザーズといった大手投資銀行を破たんに追い込んでいったのです。

ちなみに空売りのことをショート・ポジションと呼びますが、これが映画のタイトルになっています。

人が行かない裏道に入って美しい山桜を探す、これこそ投資家の醍醐味と言えます。


-イベントドリブンと株価


企業の合併などのプラス材料だけでなく、粉飾決算発覚・大型の環境事故・製品事故などのようなネガティブな出来事で株価は大きく動きます。例えばオリンパスは、2011年11月、巨額損失の発覚で、直近の2500円から一気に1/5近くの500円を割り込む水準まで下落しました。

オリンパスは会計的な問題は起こしたものの、医療用機器の分野ではトッププレイヤーであり、充分に業績回復の可能性はありました。その点を見抜いていれば、この最安値の時点で買いを入れることもできたのです。

実際、その後株価は急回復し、月末には1000円の水準に戻します。その後も一貫して上昇を続け、1年後には3倍の1500円、さらに半年後には急落前の水準を上回る3000円に達しています。

このように、株価にインパクトを与える出来事(イベント)を冷静に見抜き、株価推移のシナリオを予測して利ザヤを稼ぐ手法をイベントドリブンと呼びます。

ヘッジファンドがよく使いますが、短期投資家も参考にすべき手法です。


最期に-外国人・機関投資家の弱点を突く

市場のトレンドに乗れる長期投資家ならともかく、波に逆らって利ザヤを取る短期投資家にとって、最大の難所は外国人投資と機関投資家です。

売買シェアで見ても個人投資家は全体の15%を占めているにすぎません。保有残高も500兆円のうち個人投資家のシェアは90兆円です。

機関投資家たちは、優秀なトレーダー・豊富な情報とスーパーコンピューター・圧倒的な資金力で立ち向かってきます。個人投資家には勝ち目がないのでしょうか?

機関投資家にも3つの弱点があります。

・預かり資産が大きすぎて発行総額の少ない銘柄には目が向かない
・出資者の批判を怖れて逆張りのような手法がとりづらい
・期末などの一定に時期に利益確定の売りを出さざるを得ない

こうした弱点を突いていけば、短期の個人投資家にも充分勝ち目はあるはずです。


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ライター紹介

by マネーの神様編集部

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ファイナンシャルプランナー、不動産投資家、起業家、トレーダー、ネットビジネス会社経営者、行政書士等が集まる、ちょっと不思議で多くの面白い情報が飛び交う編集部です。

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