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「投機は愚策」「投資が正解」は本当か?さまざまな視点から両者の違い

2017/09/12 投資・トレード
この記事は約 9 分で読めます。

「株の信用取引に手を出して1億円の借金を抱え、夜逃げ・一家離散!」

「FXで損失が膨らみうつ状態、嫁にも打ち明けられない現実」

「不祥事起こした自動車会社の株を空売り仕掛けるも、救済企業が現れ株価反転!踏み上げに阿鼻叫喚の声!」

テレビのワイドショーや男性週刊誌には、投機の末路を憐み、戒める記事が手を変え品を変え登場します。

一方で同じテレビや雑誌には投機の成功者をもてはやす特集も組まれています。

「引きこもりがデイトレーディングで年収1億円の日々に密着!」
「専業主婦がFXで月々300万円の収入!もはや家計の足しレベルではない!」
「月収15万円のグラビアタイトルがスマホ株取引で5000万円荒稼ぎ!」

どちらが本当なのでしょうか?おそらくどちらも本当なのでしょう。いずれにしても、投機に大きなリスクが伴うのは確かなようです。このリスクを乗り切る決め手はあるのでしょうか?

一方で、マネー系雑誌や経済新聞がのたまうように、「投機ではなくて投資が賢い選択」というのは本当でしょうか。

今回はそんなことを考えながら、投機と投資の違いについて考えてみます。


投機と投資の違い-投機とは


(SPECULATION)
明治時代に入り、欧米からSPECURATIONという言葉が入ってきました、これを日本語にしたのが「投機」です。投資の世界でSPECURATIONは、「将来の値動きを予想し、将来の期待とリスクを増加させる」ことを意味します。同時にSPECULATIONには、遠くを眺める、まじまじと観察する、洞察するという意味があるそうです。

つまり投機とは、単に一か八かに賭けることではなく、現在の市場環境をまじまじと観察したうえで、先々の市場動向を見通すことを意味します。つまり、自分なりの「相場観」を築き上げるのです。

(禅宗の世界)
投機はもともと仏教、禅宗の世界で使われていたのです。「機(はたらき)」には、心の働きや能力という意味があります。禅宗では、修行を続けていると、お師匠さんと弟子の機が投じ合い、一つになることがあるそうです。そして、その時に悟りが開けると言われています。

投機の世界で修行を続けていれば、やがて「悟り」が開けるのでしょうか?もしそうなら凄いことですね。

(期待とリスクの総和はマイナス)
「期待とリスクの増加」とは、具体的にどういう意味でしょう?投機の世界では、あなたが得をすれば、同じだけ他の誰かが損しています。つまり投機に参加した人の損得は絶えずゼロ、証券会社に支払う手数料がかかるので実質マイナスです。

つまり、1人の年収1億円稼ぐデイトレーダーの影には、何人もの自己破産者がいるのです。


-投資とは

(INVESTMENT)
投資は、もともとは「INVESTMENT」を日本語風に訳した言葉です。INVESTMENTには、

・経済活動のため又は利益を売るためにお金を使う行為

という意味があります。これは「投資」と同義語です。ですが、この他にも意味があるのです。

・便利なものを手に入れるために品物を買う

・自分の時間・情熱やエネルギーを集中的に注ぎ込むことが出来る何か

単純にお金だけの話ではないんですね。例えばトップアスリート、ゴルフの松山選手にしてみれば、日々トレーニングに情熱と時間を注ぎ込んでいるわけですから、まさに自分への「INVESTMENT」なわけです。

公務員試験合格を目指した勉強も、英語力を身につける学習もINVESTMENTなわけで、お金を注ぎ込むだけではうまくいきません。時間をかけ情熱を傾けなければ、何事もうまくはいきません。

投資も同じです。単に利益のために金融商品を買い付けるというよりも想いを傾けるのです。

(惚れ込む)
「A社は今でこそ赤字を出しているが、やがては業界の風雲児的存在に成長するはず。この銘柄は、将来伸びる有望株に間違いない」といった具合に、その銘柄に惚れ込まなくてはいけません。

A社が企業努力で成長を続ければ、株価も上昇します。配当によるリターンも期待できます。つまりA社のおかげで株主全員が利益を享受できるのです。投機のように誰かが大損するわけではありません。。

投資家の損得をプラスマイナスすれば、全体として得をしている「プラスサム」が実現します。これが投資のあるべき姿です。


-両者の本質的な違い

投機は、市場参加者全員の利益・損失の総和がマイナスとなるマイナスサムの世界です。一方で投資は、投資先の企業の経営活動を通じて、投資家全員の利益・損失の総和がプラスになるプラスサムの世界を目指しています。

これが両者の本質的な違いで、長期・短期といった期間の問題ではありません(投機は、どうしても短期での決着を急ぐ傾向にはありますが)。

株式の価格には、企業の経営努力の結実である「企業価値」が反映されます。つまりプラスサムの側面が強いのです。債券も利息という形で皆が利益を享受するといった意味でプラスサムです。

金や商品相場といった実物資産はどうでしょう。実物資産は、自ら利益を産むといったことはありません。その意味でマイナスサムなのです。FXを始めとする為替相場も同じです。

ただし、プラスサムの投資が王道で、投機はマイナスサムだから手を出す奴はバカだ、と言っているわけではありません。

どちらも資産運用には必要な手段です。そして投機にも投資にも失敗のリスクを避けるポイントがあるのです。


失敗のケース-投機に失敗する人


(失敗の可能性は高い)
新聞の株式欄などには「投機筋」なる用語がたびたび登場します。「投機筋が利益確定の売りに入り、後場は上げ渋った」って感じです。ちなみに「投資筋」なんて言葉はありません。

「投機筋」は普通の市場参加者とは違って、値動きによっては売りから仕掛けることもあります。ヘッジファンドの中には、「売り」すなわち「ショートポジション」をお家芸とするマネージャーが多いのも確かです。

発行額の少ない銘柄を狙い、出来高が薄くなる時間帯に絞って、短期間で集中的に売買し、高値・安値相場を作り出そうとすることもあります。これを「仕掛け」と呼んだりします。

投機の世界では、こんなセミプロとも戦っていかなくてはいけません。失敗の可能性は決して低くないのです。

(失敗の典型例)
投資会社の電話営業で奨められた、証券会社の推奨銘柄を買った・・・こうした人たちに投機の失敗例が多いのです。奨めた銘柄のせいで顧客が大損しても、彼らは責任を取ってくれません。しつこく電話するとそのうち居留守を使うようになる、よくある話です。

投機はあくまで将来の値動きの予測です。予測は、自分で見通さなければいけません。それでも最初のうちは、失敗することも多いでしょう。ただしその「失敗」は決して無駄ではありません。失敗を通じて、あなたの「相場観」は日々磨かれていくのです。

人の奨めに乗っかって、失敗しても、自分で考えた予測ではないので、「相場観」は磨かれません。

つまり、投機の世界で大損のリスクを避けるには、まずは少額の資金、予測→実行→結果検証のサイクルを繰り返して「相場観」を磨くことが大切なのです。


-投資に失敗する人

「株・債券・実物資産、さらに国内だけでなく海外にも資産を分散する(ポートフォリオ)」
「月々の積み立て方式により購入時期を分散する(ドル-コスト平均法)」

投資の世界では、リスク分散が鉄則です。では、この2つだけを機械的に守っていれば投資は成功するのでしょうか?

(化ける株を見つける)
投資とは、自分が惚れ込んだ会社に出資することです。必要なのは、その会社が将来成長する有望株に「化ける」かどうかを見抜く目利きです。

株価には、現在の業績よりも将来の業績がより強く反映されると言われています。みんな「化ける」株を物色しています。そんな競争の中でいち早く有望株を見つけ出さなくてはいけません。

よく企業の決算発表記事で、「業績好転は株価に織り込み済み」といったコメントをよく見かけます。「織り込み済み」とは、投資家たちが、既に業績好転を見越して買いを入れていることを意味します。

(目利きを養う)
将来の成長が株価に「織り込まれて」いない、他の投資家がまだそれほど注目していない、そんな銘柄を、自分の目利きで見つけ出すのです。

そんな中では、失敗もあるでしょう。しかし失敗は無駄ではありません。教訓を学び、「目利き」の力を養うことができるのです。それが投資の王道です。

失敗を怖れて、銀行や証券会社が奨める銘柄だけに投資していては、いつまで経っても「目利き」の力は身に着きません。


投資の常識、うそか本当か


(投資初心者は投資信託から始めるべき?)
株や債券で分散投資するには、ある程度はまとまった資金が必要です。しかも自分で知恵を絞ってポートフォリオを組まなければなりません。とくに高齢の投資初心者にはお手上げでしょう。

そこに登場するのが、投資信託です。投信には2種類あります。日経平均などの指標と連動して動くインデックス投信と、ファンドマネージャーの裁量で運用してくれるアクティブ投信です。

では投資初心者は投資信託から始めるべきでしょうか?私は株式から始めるべきだと思います。手数料や信託報酬などのコストの問題ももちろんありますが、投資信託では「目利き」が養えないのです。

(銀行は信用できるのか?)
特に定年退職された方は、銀行に薦められて投資を始めるケースが多いようです。なぜなら「銀行員は信用できるから」です。確かに、証券会社の店頭カウンターに出向いたり、オンラインで株を始めたりするのに抵抗を感じる方も多いでしょう。でも銀行は本当に信用できますか?

銀行は今、融資業務が先細り勝ちで、消費者ローンや投資信託販売による手数料稼ぎに奔走しています。アクティブ投信を推奨するのは、手数料が高めだからです。

銀行員が悪い訳ではありません。投資をしたいなら、他人の奨めに流されるのではなく、自分の頭で考えなくてはいけないのです。


最期に-他人に流されず常識を疑え

先の流れを読む投機の相場観は、投資プロセスにも活かせます。いくら有望株でも、すでに人気急上昇中なら手を出さないのが得策です。証券会社が何と言おうと、マネー雑誌がどれだけもてはやそうと、ぶれずに割安株を見つけるのです。

投資も投機も、常識を鵜呑みにし、他人の意見に流されていては上手くいきません。それがわかっていて、なぜできないのでしょうか。それは流されていた方が楽だからです。

常識に従って失敗したのなら、仕方がないと言い訳できます。逆に常識に逆らった投資・投機に失敗したらいいわけがききません。そこを思い切り、逆を張る勇気が求められるのです。


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ライター紹介

by マネーの神様編集部

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ファイナンシャルプランナー、不動産投資家、起業家、トレーダー、ネットビジネス会社経営者、行政書士等が集まる、ちょっと不思議で多くの面白い情報が飛び交う編集部です。

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