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弁護士費用の相場と弁護士を選ぶときのポイント

2017/10/16 家計・節約 相続 離婚
この記事は約 10 分で読めます。

弁護士費用の相場をご存知でしょうか。離婚や遺産の相続、債務整理などで弁護士に相談したいと思っても、どのくらいの金額が妥当なのかを知らなければ安心して任せることはできません。依頼する法律事務所によって、数100万円以上も費用に差が生じる場合もあります。納得した金額で相談、解決ができるよう、弁護士費用の相場と選び方を確認していきましょう。


主な弁護士費用


現在、弁護士費用は自由化となっているため、料金制度は依頼する弁護士によりそれぞれ異なります。こちらの法律事務所では300万円の費用が必要になると言われたが、別の法律事務所に相談すると100万円で依頼できるというケースもあるほど負担額が大きく変わってきます。

そのため、知らないことで高額な費用を支払うことがないよう、主な料金内容を知っておく必要があります。

相談料:1時間5,000円~1万円
着手金:委任契約書作成時10万円~
報酬金:終了時
手数料:事務的書類の作成時
時間制報酬:1時間5,000円~3万円
実費:出張費、交通費、申立印紙代など
日当:半日3万~5万円、1日5万~10万円

弁護士費用は基本的に「着手金+報酬+実費」が支払いの内容になります。着手金や報酬は依頼する成果によって異なり、弁護士に委任することで得られる経済的利益によって金額が決まります。

報酬金は結果によって金額が計算され、終了時に支払うことになります。一方、着手金は正式な依頼時に支払うもので、成功の有無にかかわらず先に金額が決まります。そのため、望む成果につながらない場合でも、返金してもらうことはできません。

「時間制報酬」は着手金+報酬ではなく、時間制で弁護士費用を支払います。時間制の場合は弁護士に稼働してもらった時間に対して報酬が発生するため、「時間制報酬×時間+実費」として計算が行われます。支払いのタイミングは依頼時や終了時など、依頼する事務所の料金制度によって異なります。

債務整理など、事務的書類の作成を弁護士に依頼するときは「手数料+実費+日当」が費用となります。内容証明書の作成は2万~3万円くらいが相場です。日当は必要な場合とかからない場合があるので依頼時に確認をしておきましょう。


弁護士費用の相場

弁護士費用の相場は次のようになります。

離婚

着手金 報酬金 実 費
離婚
(慰謝料なし)
20万~30万円 20万~30万円 調停申立費用、訴訟費用等約1万~3万円
離婚
(慰謝料あり)
20万~30万円 20万~30万円+経済的利益の10% 調停申立費用、訴訟費用等約1万~3万円

債務整理

着手金 報酬金 実 費
過払い金返還 1社あたり2万円程度 回収金額20% 印紙代、郵券等
自己破産 20万~30万円 10万~30万円 申立費用 約1万~2万円
個人再生 20万~40万円 なし~30万円 申立費用 約3万~4万円

相続

着手金 報酬金 実 費
遺産相続
(300万円まで)
最低10万円~経済的利益の8%~10% 経済的利益の16% 申立費用
遺産相続
(300万~3,000万円)
経済的利益の5%+9万円 経済的利益の10%+18万円 申立費用
遺産相続
(3,000万~3億円)
最低10万円~経済的利益の3%+69万円 経済的利益の6%+138万円 申立費用
遺言書作成 10万~25万円 立会人、公証役場の費用等

交通事故

手数料 報酬金 実 費
示談交渉 10万~20万円 15万円+回収金額の8~10% 交通費等
裁判
(300万円まで)
なし~請求額の8% 回収金額の16% 起訴費用等
裁判
(300万~3,000万円)
なし~請求額の5%+9万円 回収金額の10%+18万円 起訴費用等
裁判
(3,000万~3億円)
なし~請求額の3%+69万円 回収金額の6%+138万円 起訴費用等

労働

手数料 報酬金 実 費
給料請求審判
(300万円まで)
15万~30万円 回収金額の12~16% 申立費用等
給料請求審判
(300万~3,000万円)
15万~30万円
もしくは経済的利益の5%
回収金額の5~10% 申立費用等
給料請求審判
(3,000万~3億円)
15万~30万円
もしくは経済的利益の3%
回収金額の3~6% 申立費用等

事件

着手金 報酬金 実 費
一般民事事件 経済的利益の8% 経済的利益16% 交通費等
通常刑事事件 起訴前 20万~60万円
起訴後 30万~50万円
20万~
無罪となった場合は50万円~
交通費、記録謄写代等約1万円~5万円
裁判員裁判の刑事事件 起訴前 50万~60万円
起訴後 100万円~
50万~
無罪となった場合は100万円~
交通費、記録謄写代等約1万円~5万円


弁護士費用の注意ポイント


弁護士費用の相場は以上のようになりますが、基本的に料金は自由に決められるので事務所によって異なる場合が多くなります。委任契約を行うと着手金を支払います。この契約を行うとキャンセルをしても着手金は戻ってきません。そのため、料金面や依頼内容に不安があるときは、契約を行う前に必ず確認をすることが重要です。

契約を交わしたあとに相場よりも弁護士費用が高かったと後悔することがないように、他と比べながら依頼先を決めることをおすすめします。

また、弁護士費用は相談内容が変わると再び着手金が必要になることがあります。話し合いで解決できないときは裁判に進むことも少なくありません。この場合、同じ弁護士に引き続き対応をしてもらうためにひとつの相談として考えがちですが、「裁判外の解決」と「訴訟」は異なる内容になるので、再び着手金を支払う必要があります。

このように、弁護士費用は依頼の内容、進み方によって異なります。そのため、どのようなケースに費用が追加になるのかなどを事前に聞いておくと良いでしょう。


弁護士費用の支払い方法

弁護士費用の支払い方は、相談費用はその都度、着手金は委任契約時、報酬金や実費、日当は終了時に支払うことになります。

相談料は初回無料の場合や1度目から料金が必要になる場合があるので、事前に確認をしておくと安心です。委任契約後は、基本的に相談料は不要となります。

着手金と報酬金は弁護士に相談することで得られる経済的利益から価格が計算されますが、請求額から算出する場合や実際に回収できた金額から計算する場合などがあります。基本的に着手金は契約時に支払いますが、債務整理などを委任するときは分割払いや回収金からの支払いに対応してもらえることもあります。

弁護士費用の基準は事務所において決められているので、委任書を作成する前に実際にいくら費用がかかるのかなど、詳細説明きちんと求めることが大切です。必要であれば見積もり書を作成してもらうことも可能なので、複数の事務所の見積書を照らし合わせて判断しても良いですね。


弁護士を選ぶときのポイント


弁護士に問題解決を委任する場合、選ぶポイントは費用面だけではありません。もちろん、他よりも高額な支払いになるところは避けなければなりませんが、安ければ良いというわけでもありません。

そのため、弁護士を選ぶときは、

・費用は相場的に妥当か
・信頼できそうな弁護士か

などを見て判断していきましょう。


弁護士へ相談すべきか

問題が生じると弁護士に相談すべき内容か、弁護士に委任することで損害を抑えられるかなど、実際に依頼するまでに悩むことは多いでしょう。専門的な知識が少ない場合は、費用面での不安が大きいために弁護士に頼むことを躊躇してしまいます。

ただ、ひとりで抱えきれないトラブルであったり、法律的に解決することで損害を少なくできるものもあります。そのため、どのようにすべきか迷っているのなら、まずは法律事務所を探して相談してみることをおすすめします。

はじめて相談するときは、費用の心配がない無料相談窓口を利用すると安心です。無料相談では実際に弁護士に依頼する必要がある内容か、費用はいくらくらい必要かなどを確認してみましょう。

弁護士へ委任する必要があると判断したときは、その場で契約を行わずに一度持ち帰って検討してみましょう。着手金はキャンセルしても返金してもらえないので、契約をするときは慎重に行うことが重要です。


弁護士選びの判断基準

弁護士に依頼するときの判断基準は、

・料金は相場と比べて高額ではないか
・内容は適切か
・料金制度に疑問点はないか
・信頼できる弁護士か

などをチェックしておきます。

A事務所とB事務所で比較して、同じ依頼内容であれば当然価格の安い方がコストを抑えられます。一方、相場よりも価格は安いが不信感のある弁護士であるときは避けるべきです。また、内容や料金において少しでも疑問があるときは、契約する前に必ず解消するようにしましょう。

もし、契約内容に納得ができない場合は、いくつかの法律事務所を訪れて相談し直すことも大切です。相談にも費用はかかりますが、委任契約を行うとさらに大きな費用が必要になります。高額な弁護士費用を支払ったのに望む結果を得られなかったとならないために、自分が納得できる弁護士を選んでみてください。


お金がなくて弁護士を雇えない場合


経済的に余裕がなく弁護士を雇えないという場合は、公的サービスの「法テラス」を利用してみましょう。法テラスは国が運営しているサービスで、経済的な問題により法律トラブルを解消できない人が利用できる機関です。対象者の条件は、基準以下の月収や保有資産の方となっています。

法テラスのサービス内容は、

・法的トラブル解消のための情報提供サービス
・法律無料相談(3回まで)
・弁護士費用の立て替えサービス

などがあります。

法律相談は刑事事件以外であれば3回まで無料で相談を受けられます。1回あたりの相談は30分程度の時間になっています。弁護士に依頼をするときは、着手金や報酬、実費などの支払いを立て替えてもらえます。支払い方法は問題解決後に回収金から返済する、分割払いで毎月5,000円~1万円ずつ支払うなどが選べます。


安心して依頼できる弁護士を見つける

はじめて弁護士に依頼するときは不安事の方が多くなります。そのため、まずは安心して相談ができるよう弁護士費用の相場を確認しておきましょう。相場がわかることで、直接事務所に行ったときも料金制度について理解しやすく疑問点を質問できます。

もちろん、納得できる費用であっても弁護士や依頼内容に不安があるときは、急いで契約すべきではありません。弁護士への依頼は費用だけでなく、望む成果が得られるかというところも重要です。依頼した後に後悔をしないように、冷静に判断をしてみてください。


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ライター紹介

小野みさ代

小野みさ代

株式会社One's Brain 代表
【詳細はコチラ】
株式会社One's Brain 事業内容

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